更年期の過ごし方で人生が変わるかも
2021.01.28
ほてり感、冷えのぼせ、汗がとまらない、乾燥感
イライラ感、うつっぽい、不安感、不眠など ツライ症状もさまざまです。
ツライ更年期症状、漢方ではどうとらえているか?といいますと。。
漢方では、古来から「女性の身体は7の倍数で変化する」と言われています。
14歳頃に初潮、その後成長とともに、21歳頃に成熟期を迎え・・・といったイメージですね。
7x6=42歳以降、「更年期?」と本格的に不調を感じられる方が多いのも、漢方の考え方になるほど合致しています。
実は、この変化に大きく関与しているのは、「腎」の充実度であると漢方では考えています。
「腎」と聞くと腎臓のこと?となりますが、漢方医学での腎はもっと大きな働きをもっているのです。
「腎」は現代医学の腎臓の働きはもちろん、成長や発育、生殖(そして老化)など重要な働きをも
コントロールしている、生命力の根源と考えられています。
更年期の様々な症状は、この「腎」が弱くなることで、身体から発されたシグナルのひとつといえます。
漢方では、腎の弱りを「腎虚」と呼び、その影響がどこに出ているのか?を見つけ、
ご体質にあわせ「腎虚」の治療を中心に更年期の症状改善を目指します。
ただし漢方治療は、不快な症状を改善するだけに止まるものではありません。
「加齢に負けない身体作りを目指せること」こそが、中医漢方の本質であると考えています。
女性の誰しもが通る更年期は、人生の転換点ともいえます。
身体からのシグナルを見逃さず、個々にぴったりの漢方薬を選んで
よりよいエイジングのきっかけにしてくださいね。
保生堂薬局 田中秀明
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