がん免疫薬の記事 ~日本経済新聞より~

2018.07.23

 日本経済新聞朝刊(H30年7月23日)を読んでいますと、「がん免疫薬 安く代替」との記事が取り上げられていました。

自身の持つ免疫が異物を攻撃する力を高めて、ガンに対抗しようとする「免疫チェックポイント阻害剤」。

オプジーボ(小野薬品工業)が代表格ですが、非常に高額なお薬のため、低コストでこの働きを実現しようという研究が行われ、

成果が出つつあるとのことでした。

 そんな研究の中に、漢方生薬の「サンシュユ」をもとにした化合物を用いたものがあるとの記事でした。

 「サンシュユ」といえば、中医漢方では古来より「腎」を補う補腎薬にはかかせない生薬の一つ。

代表的な補腎薬である金圚腎気丸、牛車腎気丸、杞菊地黄丸、八仙丸などに用いられています。

 中医漢方において「腎」は、現代医学でイメージする腎臓の働き、水分ろ過と再吸収の機能に加え、

とても大きな働きですが、「生命エネルギーを貯蔵し、成長・発育・生殖を司っている」とされ、

現代医学での、視床下部ー副腎系を中心にした内分泌系全般の機能を担当していると考えられています。

(最近、テレビでも「腎臓が寿命をコントロールしている」と特集が組まれ、話題になりました)

 腎を補う作用を持つ生薬から、自身の免疫の攻撃力を高める化合物が見いだされ、研究が進んでいる。

漢方の面からみても、すばらしい研究成果ですし、今後が期待されますね!

  ※サンシュユ   薬理作用:補益肝腎・渋精・斂汗  (「漢薬の臨床応用」より) 

山茱萸(サンシュユ)

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