花粉症
中医漢方では、季節ごとの特徴やその影響を考えながら身体を整えることを大切にします。
強い風の吹く「春」に気をつけたいのは「風邪(ふうじゃ)」。風邪には他のさまざまな邪気を連れて身体に入り込むという特徴があり、「花粉症」はこの風邪が花粉を運んで身体に入り込むことが原因と考えられています。
こうした邪気(風邪や花粉)の侵入を防ぐ役割を果たしているのが、「衛気(えき)」です。衛気は身体を守る「抵抗力」のようなもので、身体の表面(鼻やのどの粘膜、皮膚など)にバリアのように存在し、邪気の侵入を阻止しています。
ですから、衛気を十分に養って身体の抵抗力を高めることで、花粉症の症状を改善、また症状が出にくい体質を作っていくことも期待できるのです。
花粉症対策は、"根本的な体質改善"と"症状を抑える養生"の二段構えが基本。症状を抑えるのと同時に、日頃から体質を整えておくことがとても大切です。
アレルギーの諸症状
中医漢方の養生は、身体を内側から整え、病気や花粉の侵入をよせつけないバリア力を高めることを基本としています。
便利さや美食を追い求める現代の生活では、健康の基本となるこのバリア力が低下しがちになり、花粉症などのアレルギー性疾患が増加。また、体力や自己回復力など身体を守る力が不足して、病気にかかりやすくなる人も増えています。
バリア力の強固な健康な身体づくりは、体内を巡る「気」「血」「水」のバランスを保つことが大切で、これらが不足したり流れが悪くなったりすると様々な不調が起きてしまいます。
人にはそれぞれ生まれもった体質がありますが、それは自分の努力で変えていくことができます。日ごろの食事や生活習慣に気を配り、病気や花粉を寄せ付けない強い身体づくりを心がけましょう
眼精疲労
テレビやパソコン、スマートフォンなど、現代の暮らしでは何かと目を酷使しているものです。
中医漢方の医学書には「目には五臓六腑の精気(生命の源となる力が)集まり、その力によって物をよく見ることができる」という記述があります。
特に深い関わりがあるのは、血の貯蔵庫である「肝」。「肝は目に開く」ともいわれ、肝で蓄えられた血は"目の栄養源"となっています。目を使うと血は消耗されますが、酷使して血の消耗が激しくなると、目に栄養が行き届かず疲れや痛みなどの症状が現れるのです。
また「肝腎同源」と言われるように、「腎」は肝をバックアップする臓腑。肝の機能を高めるためには、腎を強くすることも大切です。
同じ目の症状でも、体質や体調によってその原因はそれぞれ異なります。目の疲れや痛み、乾きといった不快な症状を感じたら、早めに対応するよう心がけましょう
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