不眠
中医漢方では、ストレスや不安感など精神のバランスが崩れて起こる不眠の症状を主に「心(しん)」の不調と考えます。これは、心が血液の流れとともに精神活動の中枢を担っている臓腑だからです。精神は、血の栄養を得て安定するため、さまざまな原因で心の血が不足すると精神が不安定になり、不眠の症状が現れるのです。
さらに、血と関わりのある「肝」「脾」にも注意が必要です。
不眠を引き起こす原因は、精神的な問題のほかにも、病気、薬などによる興奮、高齢、更年期、暴飲暴食などさまざま。また、不眠は症状が長引けば身体のさまざまな不調につながることも少なくありません。
不眠を起こしている原因をよく見極め、その原因をなるべく早く取り除くことが大切です。
不安感
中医漢方の「鬱証」は範囲が広く、自律神経失調症、神経症、不安症、更年期障害など、多くの疾患が含まれます。「およそ病は、鬱によって起こること多し」とも言われるほど、精神的な要因によって生じる疾患は数多くあります。
鬱は、体内の「気」「血」「痰」「湿」「熱」「食」が「鬱結(うっけつ)」した状態、と中医学では考えます。鬱結とは、流れが滞ること。
中でも生命のエネルギーとなる「気」と、心身に栄養を与える「血」の流れが滞ったり、不足したりすると、心のトラブルが起こりやすくなるのです。
また、ストレスが鬱の原因となるのは、「気」「血」を全身にめぐらせる「肝」の機能がストレスの影響で低下し、流れが滞ってしまうからで、このような状態が長引くと、体内の「気」「血」の不足にもつながり、さらにストレスへの対応力が弱くなってしまいます。
「心と身体は全体で一つ」とする中医学では、鬱の原因は、ストレスだけでなく身体の中にもあると考えます。身体のバランスを整えながら、心のトラブルを上手に解消していきましょう。
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